50代女性 強い口臭・重度歯周病を改善した症例

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娘に「ママ、お口が臭うよ」と言われてしまった

当院にいらした本症例の患者さんは、初診時に50代になったばかりでした。
仲の良い娘さんに、「ママ、お口が臭うよ」と言われて、大変ショックを受けられたとのことで、苦手な歯医者に行く決心をして、歯周病専門医である当院へいらしてくださいました。

精密診断の結果、重度歯周病の診断

初回の検査をすると、出血がかなり多く76.1%でした。
上記の頭にある紫色は出血量、つまり炎症度合いを表し、濃くなるほど炎症が強いことを意味します。それをみると全体的に強い炎症が認められました。

診断結果は重度歯周病でした。

6mm以上の歯周ポケットが8歯23箇所もあった

6mm以上の歯周ポケットが8歯23箇所もありました。歯の動揺もあり、このまま放置してしまうと食事なども困難になってしまう可能性が多分にありました。

患者さんに状態を十分説明させていただき、きちんとご理解いただきながら治療計画を立てました。

口臭の原因は歯周病菌

歯周病の原因はプラーク中に潜む細菌です。この細菌は嫌気性菌と呼ばれ、歯周ポケットの中で食事や粘膜細胞などのタンパク質を栄養として増殖し、その新陳代謝として口臭を発生させます。

歯周病による口臭は、メチルメルカプタンと呼ばれる揮発性硫黄化合物であるため、卵が腐ったような匂いがします。これは、歯周病治療を行わない限り、この口臭がなくなることはありません。

細菌が増えれば増えるほど、強い匂いを発します。つまり、歯周病が進行しているサインとも言えます。

実際の重度歯周病を改善した症例紹介

初診時の写真

術前正面

術前上顎

術前下顎

歯茎が真っ赤に腫脹しており、歯肉縁下(歯茎の下)に歯石がびっちりと付着している状態でした。

また不良補綴物(銀歯)が入っており、二次虫歯になっている上に、隙間に汚れがたまり、歯周病の格好の棲家になっていました。

治療計画としては、患者さんのプラークコントロールの質を高める、歯周基本治療で歯肉縁上・歯肉縁下の歯石を徹底して除去。不良補綴物のやり替えと噛み合わせの再構築をするために欠損部へインプラントをすることになりました。

治療終了時の写真の写真

術後正面

術後上顎

術後下顎

1本だけ助けられなかった歯がありましたが、ほとんどの歯を保存することができました。
患者さんご自身も良くなりたい一心で、私たちの指導をきちんと受け入れ、プラークコントロールを熱心に行っていただいた結果、健康な歯茎と口元を手に入れられました。

術前術後(裏側)の写真

術後正面

術後上顎

術後下顎

術後下顎

術前術後の写真ですが、びっしり付着した歯石がなくなり、ピンクで引き締まった歯茎になっていることがわかると思います。

患者さんのご努力と、歯周病専門医の経験や技術が相乗効果となり、素晴らしい治療結果が得られたと思っています。

重度歯周病や口臭でお困りの方へ

歯周病は患者さんの素敵な生活を脅かす歯科疾患です。最初は自覚症状がなく、徐々に出血量が増え、歯茎が主張し、歯がぐらつくなど症状が明らかになっています。

歯周病は40代をすぎると急速に症状が発言し、結果的に歯を失っていってしまいます。現在歯のグラつきや口臭でお悩みの方は当院へいらしてください。当院であれば、それらの問題の解決とともに、歯周病で抜歯を宣告された歯を残すことができるかもしれません。まずはご相談にいらしてください。

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