虫歯の治療

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虫歯で歯がしみたり、痛みを感じている方へ

冷たいものがしみたり、歯の痛みを感じている方は、虫歯の可能性があります。

虫歯は放置することで進行していきます。虫歯が進行する因子を取り除かない限り、止まることはありません。したがって、早めに歯医者で治療を受ける必要があります。

痛み止めでやり過ごしたりすると、歯の神経だけでなく、歯自体を残すことが難しくなる場合があります。

症状を感じたら、なるべく早く治療を開始しましょう。そうすることが経済的な負担と身体的な負担、なによりも痛いのを我慢するというストレスから開放されるでしょう。

虫歯の3つの問題点

1.歯の神経を失う可能性がある

歯の神経は重要な役割があります。
花で例えるとわかりやすいです。根っこが土から水分や栄養を取り込み、茎や葉っぱなどに送ります。この根っこが歯の神経と考えてください。

この根を失うとどうなるか。切り花のように短命になってしまいます。

したがって、歯の神経を失うと、歯は失活歯といって栄養や水分(血液)が行き届かないため、歯がもろくなってしまいます。

歯の神経を失わないことがまず、虫歯の治療で最も大切なことであると言えます。

2.歯を失う可能性がある

虫歯を放置し続けてしまうと、歯の根にまで細菌感染して、感染根管という状態になります。

根管治療によって感染した根管を綺麗にして、歯を残すことが可能ですが、歯根に嚢胞や根の分岐部に病変ができた場合、全身への影響を考慮して抜歯を選択しなければならない場合があります。

そうすると、抜歯及びインプラントや義歯、ブリッジなどの欠損補綴治療を行う必要があります。歯を失うと天然歯にしか無い歯根膜という歯の力を分散してくれるクッションや力の加減を察知するセンサーを失うことになるので、より注意して定期メンテナンスを行う必要があります。

3.歯が割れやすくなってしまう

歯の神経を失うと歯が割れやすくなります。それは①で説明した栄養を失った、失活歯であることもそうですが、噛む力に耐えられなくて割れてしまうことがあります。

噛む力というのは想像以上に強いです。メンテナンスを定期的に行い、噛む力で歯が割れないように管理していくということがとても重要です。

虫歯治療の流れ

問診・視診

患者様の主訴をお伺い致します。
その後、お口の中を視診し、どのような状態であるかを確認致します。

レントゲン撮影

レントゲン撮影を行います。
上下全体の歯を撮影し、歯の状態を確認したり、症状の進行度合いの確認などを行います。

状況の説明

視診やレントゲンを確認した結果、どのような状態であるかをご説明致します。
その後の治療計画などの説明も併せて行います。

主訴の改善

まずは主訴の改善をします。簡単に言うと応急処置です。
主訴を改善した後、本格的な治療に入っていきます。

治療の開始

治療計画でお伝えした内容で治療を開始します。
虫歯の進行状態によって、治療内容や通院回数が変わります。
治療が完了次第、次はどの治療を行うかなどを細かく説明致します。

当院の虫歯治療の特徴

麻酔の痛みに配慮します。

【削るときの痛み】を気にされる方が多いのですが、実は痛みを一番感じるのは麻酔注射のときです。
当院では熟練の技術で、痛みをなるべく感じない麻酔注射を行います。
治療の際、痛みを感じるようでしたら、麻酔を追加致しますので、お気軽に仰って下さい。

最小限の治療

健康な歯質をしっかり残せるよう、最小限の切削量で治療を行います。
患者様に負担がかからないよう、最善を尽くします。

再発させないコミュニケーション

虫歯は細菌によって引き起こされる病気です。
したがって、虫歯は一度治療をしても再発してしまいます。
歯科に通うのが憂鬱で億劫にならないよう、しっかりとコミュニケーションをとり、信頼関係を築いた上で再発しないようメンテナンスを行います。
詳しくは予防歯科をご覧ください。

歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

磨きやすい歯ブラシの形を選ぶ

歯ブラシのヘッド横幅は、毛束が横3~4列

ヘッドの大きさ

歯ブラシのヘッド(毛の部分)の横幅は、毛束が横3~4列で、縦幅は上の前歯2本分(もしくは親指幅分)ぐらいの大きさのものを選びましょう。 ヘッドが大きすぎると、細かな部分や奥歯などに、歯ブラシの毛先を当てることが難しいため、磨き残しができやすくなります。

歯ブラシの持ち手

持ち手はまっすぐなものを選びましょう。まっすぐなデザインの方が握りやすく、操作しやすいとされています。

磨きやすい歯ブラシの形を選ぶ

通常、歯茎に何も問題がない場合は、「ふつう」を選びます。歯茎に痛みや炎症がある場合や、磨く力が強くなってしまう場合は、 「やわらかめ」を選びましょう。「かため」の歯ブラシは、力のコントロールができていなければ、歯茎を傷付けてしまいます。
毛の種類は何が良い?
主流であるナイロン製のものをお勧めします。動物の毛からできた歯ブラシもありますが、ナイロン製のものよりも吸水性があるので、 乾燥に時間がかかり衛生管理が難しいため、お勧めできません。

歯磨き粉の選び方

歯磨き粉は、研磨剤・湿潤剤・発泡剤・香味剤を基本成分とし、これらの範囲で製造された歯磨き粉は化粧品(ハミガキ類)の部類になります。 これに「有効成分」と呼ばれる効果と効能が認められた薬用成分が添加されたものが、医薬部外品(薬用ハミガキ類)となります。 歯磨き粉を使用する場合は、薬用成分に注目し、お口の状態に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。 虫歯や歯周病を防ぐためには、歯の汚れを”磨いて落とす”ことが一番大切です。 歯磨き粉の薬剤効果に頼りすぎて、歯磨きがおろそかになってしまうと、配合された薬用成分の効果は期待できません。

キシリトールってなに?

キシリトール

キシリトールは、糖アルコール(糖質甘味料に分類される、天然にも存在する甘味料)の一つで、白樺やトウモロコシの芯を加工してつくられます。 糖アルコールには、ソルビト-ル、マルチトール、エリスリトールなど多くのものがあり、いずれも「虫歯をつくらない甘味料」として、様々な食品に使われています。

歯ブラシの持ち手

持ち手はまっすぐなものを選びましょう。まっすぐなデザインの方が握りやすく、操作しやすいとされています。

キシリトールは虫歯菌の栄養にならない

キシリトールは砂糖をはじめとするほかの糖分と異なり、虫歯菌の栄養源になりません。 砂糖などの場合、お口の中に存在する虫歯菌の一種「ミュータンス菌」が糖質を分解し、発酵させて酸をつくりだします。 その酸によって歯のエナメル質が溶かされて、虫歯はできてしまいます。 一方キシリトールの場合は、ミュータンス菌によって分解される糖質の量が少ないので、虫歯のもととなる酸がほとんど発生しません。 つまり、糖質から酸を生産することができなくなり、虫歯になりにくくなるのです。 とはいっても、キシリトールを摂取していれば虫歯にならないというわけではありませんので、間食や甘いものを控え、食事や間食の後では歯みがきをすることが大切です。

キシリトールの効果

歯のエナメル質に付着した酸によって、歯の表面からミネラルやイオンなどが流れ出し、もろくなった状態を脱灰[だっかい]といいます。 この一度は流れ出たミネラルやイオンが、再び歯の表面に戻って、修復する作用のことを再石灰化と呼んでいます。 キシリトールはこの歯の再石灰化を促進すると一説ではいわれていますが、キシリトール自体の再石灰化機能は証明はされていません。 しかし、ガムはほかの食べ物以上に唾液を多く分泌しますし、唾液には歯の再石灰化を促進する機能があることが分かっています。 つまり、「キシリトール配合のガムを食べる→唾液が多く分泌される→その唾液によって歯の再石灰化が促進される」となり、間接的に歯が虫歯から守られています。 キシリトールは身体にとって害はないことが知られていますが摂取しすぎると、お腹がゆるくなってしまうことが分かっているので、摂取量には注意が必要です。

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